FP資格を活かせる新しい分野「患者支援」とは
「FP資格を取ったけれど、今後どのような分野で専門性を深めていけば良いのだろう」
そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
資産形成、保険、相続など、FPが活躍する分野は幅広くあります。その中で近年、少しずつ注目されているのが「患者支援」という領域です。
がん治療をはじめ、病気と向き合う中では、医療費だけではなく、働き方や収入、教育費、住宅ローンなど、生活全体に大きな影響が生じます。
実際の相談現場では、
「仕事を続けられるかわからない」
「治療費と教育費が重なって不安」
「今後どのくらいお金が必要になるのか見通しが立たない」
といった声が多く聞かれます。
高額療養費制度や傷病手当金など、公的制度によって支えられる部分もあります。
ただ、制度を知るだけで解決するわけではありません。

医療費は個人に発生しますが、実際の生活は世帯で成り立っています。
- 収入を誰が支えているのか。
- 子どもの教育費はどのくらいかかるのか。
- 住宅ローンや介護との両立はどうするのか。
同じ医療費でも、家庭によって負担感は大きく異なります。
だからこそ、制度だけではなく、「家計全体」を整理しながら支援する視点が必要になります。
この部分は、FPの知識や経験が活かせる領域でもあります。
患者さんが必要としているのは、単なる制度説明ではありません。
「この先、生活はどうなっていくのか」
「治療を続けながら、家計をどう維持していくのか」
そんな不安に対して、一緒に整理し、見通しを立てていく支援です。
もちろん、医療の知識が必要な場面もあります。
ただ、患者さんやご家族のお金の悩みは、生活設計や家計管理、将来設計と深く関わっています。
その中でFPが関われることは、想像以上に多くあります。
これからは医療従事者と家計の専門家であるFPとの連携が不可欠です。
しかし、FPなら誰でもできるというわけではありません。
私たち患者家計サポート協会では、「患者家計アドバイザー®」として、FPが患者支援に関わるための学びや実践を行っています。
現在は全国のFPや医療従事者とともに、がん患者さんやご家族の「治療とお金」の課題に向き合っています。千葉の大学病院の中で、医療従事者と共に患者さんの相談にも対応しています。
特徴的なのは、「保険販売」を目的とした活動ではないことです。
必要な制度を整理し、家計全体を確認しながら、患者さん自身が安心して治療や生活を続けられるよう支援していく。
そのために、FPの知識を活かしています。
近年は、高額療養費制度の見直しなどもあり、「医療とお金」の問題への関心が高まっています。
これからの時代、FPには「資産を増やす支援」だけではなく、「生活を支える支援」も求められていくのかもしれません。
5月16日には、FP向けオンラインイベント
「がん治療と家計の課題から考える、FPの役割」
を開催します。
患者相談の現場で見えてきたことや、FPが患者支援にどのように関われるのかをお話しする予定です。
「FP資格をもっと社会に活かしたい」
「新しい専門分野を探している」
そんな方に、ご参加いただけたら嬉しいです。
- がん治療と家計の課題から考える、FPの役割(オンラインイベント)
- 独立系FPの方や、FP資格の新たな活かし方を考えている方に向けたオンラインイベントです。FP相談の経験が少ない方も歓迎です。
当日は、前半で「がん治療と家計」をめぐる現状や課題をお伝えし、後半では実際に患者支援に関わるFPによるクロストークを通して、FP資格の活かし方や患者支援の可能性についてお話しします。


